植物観察は買い物ついでに。形で名前を表す植物編

春の草花観察 ついで学習
春の草花観察

ホトケノザ

葉の形が名前を表す、紫色の小さな花。白黒イラストに注意が必要!

ホトケノザは、丸いギザギザの花びらのような2枚の葉が茎を囲んで、その上に小さな花を咲かせます。その様子が、蓮の花の台座に座る仏様のようだと、この名前になりました。

実際に見るとまさに葉の様子が丸い座布団のように、何かが座れそうに見えて納得の花なのですが、このホトケノザ、白黒のイラストを見ると、ちょっと分かりにくいことがあります。

先日、娘が塾の宿題で、白黒の春の草花の絵から名前を答える問題をやっていました。さて、私もやってみよう、と思い白黒プリントのイラストを見ると、草花の特徴がとても分かりにくいことに気付きました。

例えば、オオイヌノフグリの青い特徴的な花は、白黒では分かりません。ホトケノザで真っ先に目につく紫色の細長い特徴的な花も、プリントからは分かりません。

でも実際、テストで問われるときにカラーで問われることも白黒で問われることもあるでしょうし、小さな写真のこともあるかもしれません。どんな形で問われても正解できるように、深い注意力が必要となってきます。

ここで、おすすめのポイントは、“葉の形”です。草花は、葉の形で覚えること!が大切です。

さて、実際の葉の形をしっかり覚えるため、買い物のついでに写メをしようと道端の植え込みなど見てみましたが、見付かりませんでした。

ここでホトケノザの写真をアップで撮って、載せたかったのですが叶わず。なので、娘の教材の白黒プリントのホトケノザを、自分で書いてみました!

ホトケノザ by yururika

ちょっと分かりにくいと思いませんか…?画力の問題かな?

因みにこちらは、同じ問題に並んでいた、レンゲソウとオオイヌノフグリ。

オオイヌノフグリ ホトケノザ by yururika

これらが並んでいたら、ちょっと分かりにくいと思いませんか…?

これも画力の問題かな?

※ちなみに、このホトケノザは、春の七草のものではありません。

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オオイヌノフグリ

形で名前を表す植物といえばこれ。青く小さな花が春の訪れを教えてくれます。

オオイヌノフグリ
道端で元気に咲くオオイヌノフグリ
オオバコ科2~5月に花を咲かせる

オオイヌノフグリの“フグリ”は、「きんたま」のこと。これ、私も小学生の時に学校の先生から教わり、30年以上も忘れずに覚えていました。

これは、もともと日本に生息していたイヌノフグリの果実が犬の陰嚢に似ていることから付けられた名前です。オオイヌノフグリは外来種ですが、イヌノフグリより大きかったために、オオイヌノフグリ、と名付けられたとのこと。

可愛らしい小さな青い花からは想像もできないような名前の由来はこれ以上ないインパクトで子供の心に残るでしょうね。子供たちは塾でこのことをしっかり教えてもらっていました。

オオイヌノフグリの果実はまた写真が撮れたら、更新します!

オオイヌノフグリは、冬の終わりの人がまだ春の訪れに気付かないくらい寒い中で、今日は日差しが暖かいな、なんて植え込みを見てみると、咲いていたりします。晴れた日に太陽の光に照らされて小さな花を咲かせている姿を見ると、寒さで固くなった心を和らげてくれるような、優しさを感じます。

在来種のイヌノフグリは、草野心平さんの「春のうた」で、春の訪れを象徴するように元気いっぱいに表現されていますね。

ちょうど、小学4年生の今年の国語の教科書に載っていましたが、欄外解説のイヌノフグリの絵が、“オオイヌノフグリ”にも見えます…。ホトケノザ編でも書きましたが、植物の白黒イラストはやはりわかりにくいですね…。

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まとめ

草花学習のおすすめポイント!

ここまでの経験から、春の草花学習には次の点に気を付けることをおすすめします。

  • テストや模試で問われるときの絵は分かりにくいものとして考えておく
  • 実物や図鑑で葉の形をしっかり確認!
  • できれば小学4年生までに実物を見て調べる習慣を

塾のテキストやプリントは、白黒であったり小さかったりするため、子供には分かりにくいことも多いようです。

実際、入試で問われる場合にはどんな写真や図で問われるか分かりませんし、特に難関校の出題は、パッと見てすぐ答えられるような標準的な問題とは限りません。ややこしい出題に備えるとなると、草花の目立つ特徴を覚えるだけでは足りないことを前提に、もう少し深い観察力が必要とされてきます。

また、子供は大人程の注意力がまだ育っていないことを前提に、分かりにくいことに寄り添って、実物を見せたり、図鑑でしっかり特徴を確認することが大切です。

これらは、中学受験勉強が本格化する4年生より前に習慣的に伝えてあげるようにすると、4年生からの理科の授業の始まりをよりスムーズに迎えられると思います。

なんて言いましたが、実際我が家では、息子の受験にいっぱいいっぱいで、娘に様々の大切なことを伝えきれていません。後悔ばかりの子育てですが、とにかく前に進むのみ!と思ってがんばります。

なので、早くまた娘と観察がしたいです!

外出自粛が終わり、再びハンディ図鑑を片手に観察に出かけられる日を楽しみに、これを書いています。

最後に…

最難関合格男子からのコメント

最難関校はマイナーなのが結構出るから、問題に知らない植物が出てきたら放置しないでとにかく調べる!

(息子が本当にちゃんと調べていたかどうかは定かではありません…)

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